いい自転車って・・

 私にとって良い自転車とは軽くて丈夫で長い距離走っても疲れにくいポジションがとれて素直なステアリングな自転車ということになります。人の小さなエンジンをより有効に使うために自転車が軽いことはとても重要です。自転車では車の世界で言うF1で使うようなフレームや部品が比較的安価に手にすることができ、車検がないので公道で使うことができます。でも競技用の特に軽いフレームや部品は扱いがとてもデリケートで耐久性が犠牲になってしまいます。軽さと丈夫さのバランスを考えなければなりません。私はどちらかというと丈夫さの方を選んでいます。サイクリング途中のトラブルが怖いので。軽さはほどほどでいいんです。
 走る機能以外にも見た目も大事。色のバランスや自転車のシルエットやバランス。言葉で説明するのがとてもむつかしい。実際に走っているシルエットを見ると自転車より人の方が目立ちます。一流のマラソンランナーの走る姿が美しく見えるように基本であるサドルの高さハンドルまでの距離など合理的なフォームがとれることが大事です。身長や手足の長さ体の柔らかさ,筋力は人それぞれですから無理のないポジションは結局自分でを探さなければなりませんがおしゃれな人の服の着こなしのように自転車が乗れたらいいなぁと思います。若いうちはエネルギッシュに、歳とともにそれなりに・・。乗りなれた自転車はいいもんです。
 自転車の魅力にはそれを作った人達(ブランド)へのものがあります。職人たちがいろいろ工夫した自転車に乗るのはとても楽しいものです。何十年も前に作られた自転車でも、フロントフォークの曲がり、ラグのカット、細部の工作など、多くの工房が競い合って影響しあって作り上げた自転車がそこにあります。今の自転車に比べて昔のフレームや部品は精度や性能は劣るのですが、乗ってみるとそんなことは気にならないものです。着慣れたジャケットのように乗っていて楽しい自転車はかけがえのないものです。でも使われている部品がすでに手に入らないものが多いので大変です。壊れることを心配しながら自転車に乗るのは嫌ですし、道具としての自転車、乗りこんでナンボですからほどほどがいいようです。


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